【設計方法】設備の 静/動 荷重とその係数

実践から学ぶ機械設計

設備/機械メーカーから設備に関する図面の中に基礎/建築物にかかる荷重図があります。荷重図に記載されている静荷重および動荷重について紹介します。

機械設計の安全率とは異なる

部品サポートやブラケット、モーターの軸強度、従動側ロール軸の強度など機械部品に関わる設計によく用いられる安全率は、機械部品やその筐体同士に対する考え方です。機械の動きがそのまま振動や変化する荷重となって基礎/建築物に直接伝達するわけではありません。

 ✔ 機械/設備そのものの重量・・・静荷重
 ✔ 機械/設備の稼働によって変化する荷重・・・動荷重

荷重係数

基礎へ直接荷重の伝達がなくても、モノの搬送やプレス加工、ポンプなどの変化する荷重や機械の振動によって、その機械の重量以上に基礎に負荷がかかることがあります。ほとんどの機械は動くため、静荷重に荷重係数を掛け算して建築への安全配慮を行います。この荷重係数は機械の種類によって異なり、また会社独自の考え方により決定します。次の係数は多くの機械に採用されている係数ですが、参考情報としてお使いください。

 ✔ ポンプ ・・・1.5
 ✔ ファン ・・・1.5
 ✔ ブロワー・・・2.0
 ✔ タンク(攪拌なし)・・・1.5
 ✔ タンク(流体同士の攪拌)・・・2.0
 ✔ タンク(流体と固形物の攪拌・・・2.5

※この係数の値は経験則に基づくものがほとんどです。

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