はじめに|設計者がPC選びで失敗しないために
機械設計業務やFusion 360などの3D CADを使用する際、PCのスペック選びは作業効率に直結します。しかし「どれくらいの性能が必要?」「ノートPCでも大丈夫?」と悩む方も多いはず。本記事では、実務経験とFusion 360運用を通して検証した、機械設計者向けのPC選びを徹底解説します。
私自身、Windowsを長年使用しておりましたが、昨年MacBookに乗り換えてその使いやすさにすぐに作業に馴染んでいます。もうWindowsは選ぶことはないと思います。とはいえ、企業によってはWindowsを使わないといけない、個人的にWindowsのほうが良いという方向けにも「Windowsを使うならこのPC」というモデルも紹介しています。
用途別のPC選び|業務用と個人用では視点が違う
個人利用(副業・趣味)向け
- おすすめ機種:MacBook Air M3
- 理由:軽量・高速・静音。Fusion 360の基本操作が快適に動作
- ポイント:設計メモや写真管理がiPhoneとAirDrop連携で圧倒的に効率化
業務利用(企業設計部門)向け
- 選び方:
- モデル規模(部品点数・サイズ)を考慮
- シミュレーション使用の有無
- ノートPCでもOK:外出先での作業や、サブモニター併用で画面サイズ問題もクリア
WindowsからMacに乗り換えた理由とその効果
以前は富士通のWindowsノートPCを使用していましたが、以下の理由からMacBook Air M3に乗り換えました。
- ファイル共有が爆速(AirDrop)
- メモアプリ・写真アプリの同期がスムーズ
- システムが軽く、動作が安定
結果、設計業務の資料整理や情報収集のスピードが格段に向上し、設計そのものに集中できるようになりました。
設計業務に必要なスペックの目安【比較表】
項目 | 最低限スペック | 快適動作の目安 | コメント |
---|---|---|---|
CPU | Intel i5/Apple M1 | Intel i7/Apple M3以上 | Fusion 360ならこれ以上推奨 |
メモリ | 8GB | 16GB以上 | マルチタスク時に必須 |
ストレージ | 256GB SSD | 512GB〜1TB SSD | 大規模データ用に余裕を |
GPU | 内蔵でも可 | 外部GPU(業務向け) | 解析・重いアセンブリ用 |
サブモニターで拡張性UP|ノートPCでも問題なし
ノートPCをメイン機にする場合でも、21〜24インチのサブモニターを設置することで作業効率が大幅に向上します。HDMIケーブルやワイヤレスHDMIでノートパソコン(MacBookやDELL)とサブモニターで接続することができます。例えば以下のモニターの場合であれば、
- HDMIケーブル、ワイヤレス(Air play, Miracast)接続対応可
- フルHD
- 画面が大きすぎず一般的に見渡せる画面のサイズ 27インチ
外部モニターを使えば、設計画面と資料閲覧画面を分けて同時作業が可能になり、CAD作業のストレスが激減します。
【PR】おすすめPCモデル紹介
- MacBook Air M3 13.6インチ 8コア メモリ 16GB SSD 512GB(個人・副業向け)
- 軽量・高速・マルチタスクでも滑かな動作。
- Fusion 360の基本モデリングに最適。
- 動画編集Adobe Premier Proとの同時作業でもカクカクなし。
- 3D CADデータをクラウド上にのみ保管であれば256GBでも問題なし。
- Windows (業務向け) DELL XPS 13 Plus
- HP ZBook/富士通 CELSIUSシリーズでも可。
- 外部GPU&大容量RAMで、大規模設計にも対応。
- 比較的扶養ソフトがインストールされていないシンプルなPC、DELL。
まとめ|設計者にとって「快適なPC」とは
単にスペックの高さだけでなく、「日常業務をスムーズに進められること」がPC選びの最重要ポイントです。自分の設計スタイルや働き方に合わせて、最適な1台を選びましょう!
まずはFusion 360を快適に動かせる環境づくりから始めてみてください!
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