【計算方法】金属拡張アンカーの強度確認

ボルト, アンカー

前回は接着系アンカーの強度確認方法について紹介しました。今回はオールアンカーグリップアンカーなどの金属拡張アンカーの強度確認(強度計算)の方法について、サンコーテクノ株式会社の技術資料および私の設計&現場据付監督の実績に基づいてパラメータの算出方法などもあわせて紹介していきます。

確認すべき強度2点

Pa4:金属拡張アンカーの降伏により決まる場合のアンカー1本あたりの許容引張力(N)

Pa5:コンクリートく体のコーン状破壊により決まる場合の金属拡張アンカー1本あたりの許容引張力(N)

 

 

各記号とその意味

以下に上記計算式に使用される記号とその意味を記載しました。今までの経験上から実際に使用する値については、赤色文字でコメントを書きました。

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実際の計算例

実際の計算例は割愛させていただき、計算を組み込んだエクセルシートをダウンロードすることで確認することができます。入力する箇所はたったの4つ。あとは自動で許容引張力が算出されます。同シートには当記事の計算式も記載されていますので実際に手計算で確認したい方はあわせてご確認ください。

計算シートのダウンロードはこちらから

エクセルファイル別シートにはケミカルアンカーの強度計算シートも付属されています。

この許容引張力が計算できたところでアンカーで固定した片持ち梁のブラケットにかかる荷重からアンカー1本にかかる荷重を計算し、許容引張力よりも小さければ問題ありません。ブラケットを固定するそのアンカー1本にかかる荷重の計算方法については下記記事の計算方法が参考になればと思います。

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