今までのブラケットは単純な形鋼一本でモノを支えていましたが、モノの距離が壁や床から離れた位置にあって強度が不足することがあります。その場合、補強材を斜めに入れる方法で強度を満たすことができます。床、壁、天井に補強材付ブラケットを固定し、モノを支えたときの負荷の考え方について説明します。
ブラケット例
負荷の考え方(力のつり合い)
ここで部材ACには引張荷重、部材BCには圧縮荷重がかかることが分かります。
ブラケットにかかる引張応力はブラケットの断面積で割れば算出することができます。また、ブラケットの取付ボルト/アンカーへの荷重はブラケットの引張荷重(+方向)と同じなので、引張荷重をボルトの断面積(ボルト本数×有効断面積)で割ればボルトにかかる引張応力を算出できます。
注意事項
この記事ではトラス構造におけるボルトにかかる荷重を導き出せますが、一方でラーメン構造とした場合にもボルトにかかる荷重を導き出すことができます。その場合、トラス構造およびラーメン構造の両方のケースでボルトにかかる荷重が大きい方で設計することがポイントです。ラーメン構造で考えたときのボルトの荷重のかかり方については以下の記事で説明しています。
まとめ
ブラケットの形状で強度計算の方法が異なりますが、よりシンプルなブラケットで設計することでラクに効率的に業務をこなすことができます。シンプルなブラケットであれば、しんめ倉庫にある強度計算シートで手計算を”なくす”ことができます。まずは無償体験版(TRIAL)からダウンロードして使ってみてはいかがでしょうか。
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