2023年3月12日~3月27日の間、強度計算シートのダウンロードページにて、購入ボタンが反応しないというエラーが発生しておりましたがエラーを解決することができました。ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。
接着系アンカーは通常の六角ボルトのような強度計算とは異なり、コンクリートの強度、コンクリートと樹脂との付着強度、アンカー筋(ねじ)強度の3点からから強度を確認する必要があります。
「ケミカルアンカー」は日本デコラックス株式会社の登録商標であり、国内初製造販売した接着系アンカーです。その日本デコラックス株式会社の計算方法に私の設計&据付現場実績をあわせて説明します。
確認すべき強度3点
- Pa1:定着したコンクリートく体のコーン状破壊により決まる場合のケミカルアンカー1本あたりの許容引張力(N)
- Pa2:アンカー筋鋼材の降伏により決まる場合のケミカルアンカー1本あたりの許容引張力(N)
- Pa3:樹脂のコンクリートに対する付着強度で決まる場合のケミカルアンカー1本あたりの許容引張力(N)
各記号
以下に上記計算式に使用される記号とその意味を記載しました。今までの経験上から実際に使用する値については、赤色文字でコメントを書きました。
実際の計算例
実際の計算例は割愛させていただき、計算を組み込んだエクセルファイルをダウンロードすることで確認することができます。入力する箇所はたったの4つ。同Excelファイルには他メーカーの計算式を組み込んだシートおよび金属拡張アンカーの計算シートもあります。
エクセルファイル別シートには他メーカーの計算シートおよび金属拡張アンカーの強度計算シートも付属されています。
この許容引張力が計算できたところでケミカルアンカーで固定した片持ち梁のブラケットにかかる荷重からアンカー1本にかかる荷重を計算し、許容引張力よりも小さければ問題ありません。ブラケットを固定するそのアンカー1本にかかる荷重の計算方法については下記記事の計算方法が参考になればと思います。
メーカー別に比較した計算式については以下の記事で紹介しています。
オススメのケミカルアンカー
日本デコラックス株式会社のケミカルアンカーには様々な種類がありますが設備固定用で10本以上施工するようでしたらカートリッジの注入式「EL350」がオススメです。効率よくアンカーホールに注入でき安価に済ませられる&確実な施工だと思います。こちらを使用する際にはあわせてELGガン“>ELGガンも使用します。使用方法(施工方法)については日本デコラックス株式会社のHPにて動画付きで分かりやすく掲載されています。
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