従来のCADと大きく異なりクラウド上で利用することができることと、年間10万円以下という安価であるのにも関わらず2D図面への変換や多種な互換性、強度解析をも持ち合わせている特長があります。ときにAutodeskでキャンペーンが開催されていれば最大40%OFFになることもあります。
Fusion360のクラウドサービス
クラウドとはユーザーがインフラやソフトウェアを持っていなくてもインターネットを通じてサービスを必要なときに必要な分だけを利用できる概念。クラウドを利用しているFusion360ではインターネットさえつなげれば、違うパソコンからでもログインして3Dモデルの編集や強度解析などのサービスを利用することができます。そのほかにも以下のようなメリットがあります。
- ソフトウェアの更新作業が不要
- 複数のPCからアクセス&利用可能(ライセンスを譲渡することが可能)
- PC本体のストレージを気にする必要がない
- PC本体へのバックアップが不要
クラウドを利用しているサービス例・・・Google Drive,iCloud,Dropbox,Gmail,AutodeskのFusion360
便利な上安価であることから個人でも購入できるメリットがある反面、購入する際には次のことに気をつける必要があります。
ライセンス購入(取得)においての注意事項
企業に所属している場合、以下のことに注意しておくと後々困ることはありません。
- 個人のクレジットカードではなく企業のカードでライセンスを購入すること。
- 個人名(自分)ではなく企業名または団体名の代表者の名前で購入すること。
- 登録メールアドレスや住所も企業、そして企業の代表者の名前で購入すること。
上記三つのことは転職(退職)、部署異動の際に円滑に引き継ぐことを考慮する内容となります。
大企業であれば個人名で購入するということはないかもしれませんが、お値段がお手頃であり法人でなくても利用できるサービスであることから、企業に所属していても個人のクレジットカードで購入して個人情報を登録することも事例として少なくありません。その場合、退職や部署異動する際にFusion360を使用しなくなったためライセンスを譲渡するときに、気づかずに個人情報(支払い情報(クレジットカード一部情報)や登録住所)なども一緒に譲渡してしまい個人情報の流出につながることがあります。それを防ぐにはライセンスを破棄(アカウントの削除および自動更新OFF)にする、もしくはライセンス購入時に先に述べた三つのことを実行する、ことが必要です。
例えば。。。
個人のクレジットカードで購入した場合に企業Aでそれぞれの担当者がFusion360を次のように利用したとする。
- 担当者X・・・ライセンスを担当者Xのクレジットカードで購入し、Xが主に使う。
- 担当者Y・・・時々担当者Xからライセンスを譲渡してもらいサービスを利用する。
- 担当者Z・・・3Dモデルの閲覧のみで特に編集作業はしない。
そして担当者Xが退職することになったときにそれぞれのケースでどんなことが起こるか。
ライセンス譲渡しあえるようにクラウド上でチームを作成したとする。
ライセンスの譲渡は可能。
ケース①
ライセンスを担当者Yに譲渡してXのアカウントを削除すると
⇒Yに譲渡されたライセンスも削除される。
ケース②
担当者Xが退職してXのアカウントそのままにすると
Xの個人情報が含まれたままとなる。
すでに個人のクレジットカードで購入した場合には。。。
もし、すでに企業で個人のクレジットカードで購入している場合には上司に相談してFusion360契約満期の2~3ヶ月前に企業代表のアカウントを作成&ライセンスを新しく購入してから個人アカウントの自動更新OFF+削除を行いましょう。クラウドサービスのCADソフトとなると仕組みを上司に理解してもらうのは難儀かと思いますので、本記事をもとに説明してみてはいかがでしょうか。
まとめ
クラウドサービスは便利ですが自分のプライバシーを保護するためにも事前に確認しましょう。また、ライセンス購入の際には下記広告リンクからご購入いただけると、私に報酬が入り、本ブログを通じてより良いコンテンツを提供できるようになりますので何卒よろしくお願いいたします。
コメント