実際にP&IDを作図する際にはどのソフトが良いのか、作図者や使用者によってそのツールやソフトの利便性が異なります。生産設備設計者(機械メーカー)、計装設計者、生産技術者、設備技術者、製造者など各視点からP&IDの扱い方法とその役割について紹介します。
P&ID作図”特化”ツール一覧
P&ID作図に特化したソフトを使う企業、CADで機械設計およびP&IDも設計&作図している企業、製造現場で汎用性の高いエクセルを使う企業と、P&IDをどのように扱うかによって使いやすさが異なります。
P&ID作図に特化したソフト(下記表)の中から選ぶとしたら操作も簡単でコストをかけずにすぐに始めたい方はLucidchartを推奨します。ビジュアルや様々な記号、テンプレートを備えたもので効率よく綺麗に作図したい方はEdrawを推奨します。
使い慣れたCADやExcelで作図したい方
すでに使い慣れたCADがあればそれを使って作図するのも良いでしょう。「新たに操作を覚える時間がない、コストをかけたくない」、「業者と打合せする際にどのPCに入っているソフトで操作したい」であればExcelを推奨します。ただしCADやExcelはテンプレートや機器の記号などが備えられていないため、描き始めに時間を要します。
部門ごとのP&IDの扱い方と推奨ソフト
P&IDを設計/ゼロから作図したい、一部編集したい、閲覧のみしたい、それぞれの要望によって最適な作図ツールが異なります。感覚的になりますが対応表は下記のようになるかと思います。ツールの中には綺麗に編集できるが操作方法を覚える必要があったり、無料で使えるが前述のようにバルブ、機器、計装機器の記号を自分で作るまたはネットで探してダウンロードする必要があったりします。本ブログでは時短のために記号をダウンロードできる環境を整えていきますので今しばらくお待ちください。
まとめ
今までExcelを使ってP&IDを作図していた企業がLucidchartを使ったら半分の時間で作図できた、という例もあります。一概にどのソフトが一番オススメとは言い切れませんが、理想はどのソフトにも互換性がある(CAD↔Lucidcahrt/Edraw/Excel)と非常に便利かと思いました。そのような便利なソフトを知っている方がいれば教えていただけると嬉しいです。
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