今回は業務フローなどの図の作図に特化したソフトLucidchartとLucidsparkについてP&ID設計(作図)者観点からレビューします。前回のEdrawMaxのレビューについてはこちらから。
Lucidとは
2010年に 企業を立ち上げ。数千もの企業の数百万人のユーザーが Lucid を使用。LucidchartとLucidsparkを販売している会社。そのソフトをamazon、Google、LINEも愛用。
Lucidchartの特長
表計算ソフトの半分の時間で作図可能。資料の作成、情報共有、業務フロー、専門的なフロー(P&IDやPFD)などを効率良く簡単に作図できる。クラウド上での作業であるため新たにPCへダウンロードする必要がありません。テンプレートが900点以上。P&IDや業務フローに限らずネットワーク図、UML図、ER図、回路図などエンジニアに必要なプロセスと構造の図式化に使用できます。配管機器、バルブ、タンク、ポンプなどの標準記号がそろっています。すでに備えられているテンプレートや記号を駆使して効率的に作図することができます。プロセスの保守や変更、停止手順の管理や基本的な運用手順の追跡もしやすくなります。(一部Lucidchartホームページ抜粋)Googleドキュメント、Drapboxなど多数のアプリケーションと連携することができます。
Lucidsparkの特長
クラウドの見える化を実現可能。また、ネットワーク上(クラウド上)のホワイトボードのようにリアルタイムに複数PCから画面上にブレインストーミングが可能。効率的にアイディアを出し合い、タグ付け、投票、整理、まとめまで可能な機能が充実。Googleドキュメント、MicrosoftのWord, Excel, PoerPoint, Oficce365、Drapboxなど多数のアプリケーションと連携することができます。
EdrawMaxと比較して
図形のグループ化や線の重なり回避などの機能はEdrawMaxと同様ですが下記の点で違いがあります。
- クラウド版のためソフトを新たにダウンロードしなくて済む
- 1分でアカウント作成したらすぐに操作できる
- チュートリアル付き
- リアルタイムに複数PCから画面上にブレインストーミングが可能
- アイディアを付箋やフリーハンド描画に「いいね」したりタイマー付き投票制を設けたり可能。
- 出したアイディアを並び替えやタグ付けで効率的に整理
- ブレイクアウトボード機能で全員でのコラボレーションを中断して少人数で作業を進めることも可能。それが完了したら全体に向けて内容をプレゼンし、メインのホワイトボードに同期、共有される。
- 無料でLucidchartおよびLucidsparkを利用でき、ワンクリックで切り替え可能。使用したいタイミングで、フロー作図であればLucidchart、アイディア発散やクラウド視覚化であればLucidsparkと選べる。
- 記号検索で検索すると記号と記号名称が一覧化する。
- 記号やテンプレートを保存することができる。
- 編集画面を録画(下左GIF)したり、録画したデータを埋込み(下右GIF)することも可能。
多彩な無料テンプレート
テキトーな図面を作図してみました
所要時間:アカウント作成してから5分程度
画面の四隅に勝手に表示されるチュートリアル付き
サンプル記号付き
検索でヒットした記号と記号の名称が表示される
プラントと価格
Lucidchartのみ利用する場合、下記プランがあります。どれもクラウド上での操作になるため新たにソフトをダウンロードすることなく、アカウント作成後すぐに利用することができます。無料から始められるプランでも十分な機能が備えられているのでまずはこちらから始めることをオススメします。
まとめ
まったくの初心者でもすぐにプロ並みに作図することができます。P&IDに限らずフローチャートや組織図、ガントチャート、ネットワーク構成図、機械製図など専門的な図面を作図することができます。私自身、まだ使用し始めたばかりなのでまだ知らない魅力的な機能がほかにもあると思います。
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