【3D CAD導入の課題】2D CADを普段使いしている企業の悩み

3D CAD, 設計ソフト

次の悩みを順序立てて(課題を分解して)解決方法を説明します。

機械設計、製造、販売をしている会社でお勤めの方の中には普段2D CADを使っていて次の考えをよく聞きます。その中でも()内の部下の思いをくみ取っていくとさらに導入しづらさはありますよね。
 ①3D CADへの導入に踏み切れない
  (3Dにしなくても業務できるし、現状手一杯なんだから余計なことを…)
 ②試しに1台に導入してみたけど普及しない
  (3D担当者にまかせればいいし、全員がやる必要なくね?…)
 ③使っては居るが既存2D CADのデータに更新するのが手間
  (会社創立からの手書き2次元図面すらもデータ化しないといけない…実務で手一杯)

3D CAD導入が難しい理由

具体的に…機械設計製造を事業とする会社が既存の2D CADから3D CADへ移行できない理由はいくつか考えられます。

  1. 技術的な制限:2D CADから3D CADに移行するには、それに対応したハードウェアやソフトウェア、そしてそれを使いこなすための技術的な知識が必要です。会社がこれらを持っていない場合、移行が困難になることがあります。
  2. 投資コスト:新しいソフトウェアやハードウェア、トレーニングなど、3D CADへの移行には多額の投資が必要になる場合があります。会社の予算や経営戦略によっては、この投資を行うことが難しい場合があります。
  3. 既存のプロセスとの整合性:2D CADから3D CADへの移行には、設計や製造プロセスの再設計が必要になる場合があります。既存のプロセスとの整合性を保ちつつ、新しいプロセスを導入することができない場合があります。
  4. 社員のスキルレベル:既存の社員が2D CADを使いこなしている場合、3D CADへの移行には新しいスキルを習得する必要があります。この学習コストや、新しいスキルを習得するためのトレーニングを提供することが困難な場合があります。
  5. 既存のデータの移行:既存の2D CADで作成されたデータを、新しい3D CADで扱うために変換する必要があります。この移行には時間やコストがかかる場合があります。

解決方法

  1. 技術的な制限:3D CADを使いこなすための技術的な知識を持っていない場合は、トレーニングや専門家のサポートを受けることができます。また、クラウドベースの3D CADソフトウェアを使うことで、ハードウェアやソフトウェアの導入が不要になる場合があります。
  2. 投資コスト:3D CADへの移行に必要な投資は大きいですが、ROI(投資対効果)を考慮すると長期的に見ればコスト削減につながる場合があります。また、クラウドベースの3D CADソフトウェアを使うことで、初期投資が低くなる場合があります。
  3. 既存のプロセスとの整合性:プロセスの再設計は必要ですが、新しいプロセスを段階的に導入することで、既存のプロセスとの整合性を保つことができます。また、専門家のサポートを受けることで、プロセスの再設計を効率的に進めることができます。
  4. 社員のスキルレベル:社員のスキルアップのためのトレーニングや専門家のサポートを受けることで、社員が新しいスキルを習得することができます。また、クラウドベースの3D CADソフトウェアを使うことで、簡単な操作で設計を行うことができるため、社員の負担を軽減することができます。
  5. 既存データの移行:これに関しては効率よく移行すためのアイディアを以下にまとめます。

2D CAD⇒3D CADへのデータ生成(変換)の方法

  1. ファイルフォーマットの変換:2D CADデータを3D CADで扱える形式に変換することができます。多くのCADソフトウェアには、2D CADファイルから3D CADファイルへの変換ツールが付属しています。
  2. 手動での再作成:既存の2D CADデータを手作業で再作成することもできます。これには時間と労力がかかりますが、新しいCADで直接作成することで、より高品質な3Dモデルを作成することができます。
  3. 自動化された変換ソフトウェア:いくつかのソフトウェアが、2D CADデータを自動的に3Dモデルに変換する機能を備えています。この方法は、変換作業を迅速かつ正確に行うことができますが、完全な自動化はできない場合があります。ソフトウェア紹介はこちら
  4. 外部のCADデータ変換サービスの利用:CADデータ変換サービスを利用することもできます。これらのサービスは、2D CADデータを3D CADデータに変換する専門家によって行われます。これは、データ変換を短期間で行いたい場合や、自社での変換が困難な場合に役立ちます。

以上の方法を利用することで、既存の2D CADデータを3D CAD修正・編集・変換することができます。ただし、データの移行にはコストや時間がかかる場合があるため、慎重に計画を立てる必要があります。

つまり(具体的な解決)

以下の3D CADのいずれかを導入することで導入&普及が効率的になります。どれも体験版がありますので、まずは試して会社に合うCADのトライをするのが良いかと思います。資金繰りが難しく小さく始めたい企業や個人にオススメなのがFusion360です。

  1. SolidWorks: 設計、シミュレーション、製造などの業務に適した統合型CADソフトウェアです。豊富な機能を備え、簡単に3Dモデルを作成できます。(無料学習コンテンツ紹介はこちら)
  2. Autodesk Inventor: 高度な設計と製造を支援するCADソフトウェアであり、自動化、シミュレーション、ビジュアライゼーションなどの機能を提供します。また、多くの業界で採用されている標準フォーマットであるDWG形式にも対応しています。(無料学習コンテンツ紹介はこちら)
  3. Autodesk Fusion 360: クラウドベースの3D CAD/CAMプラットフォームであり、設計から製造までを1つのソフトウェアで完了することができます。また、多くの機能が無料で利用できるため、コスト面でも優れています。(無料学習コンテンツ紹介はこちら)

操作性、価格、口コミをまとめると以下の通りです。

CADソフトウェア操作性レベル価格口コミ
SolidWorks中~上級者向け商用利用には数十万~数百万円・機能が豊富で、非常に高度な設計が可能
・学習コストが高いが、一度マスターすれば効率的に利用可能
・グラフィックが美しく、3Dモデルの表現力が高い
Autodesk Inventor中~上級者向け商用利用には数十万~数百万円・自動化、シミュレーション、ビジュアライゼーションなどの機能が充実
・DWG形式に対応しているため、他のCADソフトウェアとの連携がしやすい
・学習コストが高いが、幅広い業界で採用されているため、求人情報も多い
Autodesk
Fusion 360
初心者~中級者向け個人利用なら無料
商用利用は年間数万円
・クラウドベースの3D CAD/CAMプラットフォームで、チームでの共同作業がしやすい
・多くの機能が無料で利用できるため、初めてのCADソフトウェアとしても手軽に使える
・学習コストが低く、オンライン上に豊富な教材があるため、初心者にもおすすめ

Autodesk Inventor の無償体験/購入はこちらから
Autodesk Fusion360の無償体験/購入はこちらから
Autodeskソフトウエア一覧はこちらから

requirementPCspecofr3DCAD

コメント

タイトルとURLをコピーしました