【簡易選定】接着系あと施工アンカー型式

効率的に施工したい、水中環境下で施工したい、低温環境下で施工したい、安価に施工したい、それぞれに合わせた接着系あと施工アンカーを紹介します。日本デコラックス、AsahiKASEIの二つのメーカーで調べてみました。また、型式の強度計算方法や、仕様一覧、必要道具、購入先紹介については下記記事で紹介していますので合わせてお読みいただければと思います。型式の価格一覧も以下の仕様一覧の記事の中のExcelファイルに記載されています。

【有料】メーカー別接着系＆金属拡張アンカー強度計算シート～累計2,000ダウンロード突破～

メーカーや型番によってパラメータが異なる手間な計算をExcelで計算フォームを作成①接着系アンカー全種対応の入力数最小限な計算シート, ②N社計算式を参考にした計算シート, ③A社計算式を参考にした計算シートと3つから選択可能。

【仕様一覧と必要道具】接着系あと施工アンカー価格比較あり

各接着系アンカーにそれぞれ必要な道具とその入手方法を掲載。また、それぞれの硬化時間や施工の注意点、強度、穿孔径（ドリル径）、埋込長さ、価格などを一覧にした表もダウンロード可能。日本デコラックスおよびAsahiKASEIのすべての種類掲載。

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効率的に施工したい
水中環境下で施工したい
低温環境下で施工したい
安価に施工したい

効率的に施工したい

硬化時間で比較してみました。

　　✔　日本デコラックス　ELタイプ　カートリッジ式･･･硬化時間 30分/20℃
　　✔　日本デコラックス　RMタイプ　回転打撃式･･･硬化時間 5分/20℃
　　✔　AsahiKASEI　ELLタイプ　カートリッジ式･･･硬化時間 30分/20℃
　　✔　AsahiKASEI　APタイプ　回転打撃式･･･硬化時間 15分/20℃

水中環境下で施工したい

　　✔　日本デコラックス　GLタイプ　カートリッジ式
　　✔　日本デコラックス　Rタイプ　回転打撃式
　　✔　日本デコラックス　RMタイプ　回転打撃式
　　✔　日本デコラックス　RVタイプ　回転打撃式
　　✔　AsahiKASEI　HPタイプ　回転打撃式
　　✔　AsahiKASEI　APタイプ　回転打撃式

低温環境下で施工したい

「低温施工可」および「低温でも硬化時間の短い」型式を比較しました。

　　✔　日本デコラックス　ELタイプ　カートリッジ式　硬化時間 7時間/-5℃
　　✔　日本デコラックス　RMタイプ　回転打撃式　硬化時間 2時間/-10℃
　　✔　AsahiKASEI　APタイプ　回転打撃式　硬化時間 12時間/-20℃
　　✔　AsahiKASEI　EA-500W　カートリッジ式　硬化時間 6時間/-15℃

安価に施工したい

M16のアンカー筋サイズで施工1本あたりにかかる費用（樹脂のみの値段）を比較してみました。価格はメーカーの商品価格カタログから調べました。実際に市販や商社などから購入する場合には、下記表示よりも安価に購入することができるかもしれません。

　　✔　日本デコラックス　GLタイプ　カートリッジ式　289円/本
　　✔　AsahiKASEI　EA-500W　カートリッジ式　336円/本
　　✔　AsahiKASEI　EA-500　カートリッジ式　336円/本
　　✔　日本デコラックス　ELタイプ　カートリッジ式　336円/本

初期費用を抑えつつ、安価に施工したい場合は打ち込み式や回転打撃式を選定しましょう。カートリッジ式では専用カートリッジやホルダなどを初期費用として必要になります。

　　✔　AsahiKASEI　HP-16　回転打撃式　590円/本
　　✔　日本デコラックス　PG-16N　打ち込み式　608円/本
　　✔　日本デコラックス　CX-16EN　回転打撃式　654円/本

M16のサイズで1本あたりの価格は、どの型式でも1000円を超えるものはありませんでした。数本の施工であれば、初期費用を抑えつつも目的に合った型式を選定するのが良いかと思います。